振動試験(輸送包装試験)
本ページでは振動試験について紹介します。
・衝撃試験はこちら
・圧縮試験はこちら
※JIS規格は日本産業標準調査会ウェブサイトにて閲覧のみ可能です。(保存・印刷はできません。)
外部サイトとなりますので、ご利用に対する一切の責任は負いかねます。
※振動試験機のご利用については約1~2ヶ月先まで予約されている状況が続いております。
※全国の多くの都道府県の公設試で振動試験機を保有されていますので、お近くの公設試のご利用もご検討ください。
「〇〇県 振動試験」でご検索いただくか、経済産業省の「全国鉱工業公設試験研究機関保有機器・研究者情報検索システム」で探すことができます。
振動試験
振動試験はテーブルの上に貨物を載せて実施します。(図1)
包装関連の規格では主にランダム振動試験が実施されます。
ランダム振動試験を実施するためには、パワースペクトル密度(Power Spectrum Density: PSD)と振動時間、振動方向を決める必要があります。
PSDは試験規格には表もしくは図で記載されています。
図2はJIS Z0200:2023に記載されるPSDのうちの1つで、実際に動かした波形が図3です。(ランダムですので波形は動かすたびに変わります。)
ページ下部にて振動試験の実施手順を動画で紹介しています。
振動試験の基本はこちらをご覧ください。
図1 振動台に貨物を固定した写真
図2 JIS Z0200:2023のランダム振動試験(プロファイルB)のパワースペクトル密度(PSD)
図3 JIS Z0200:2023のランダム振動試験(プロファイルB)による加速度波形
試験実施に必要な情報
試験の実施には以下の情報が必要です。
・試験体の大きさ、重さ
・試験体の置く向き、固定方法
・パワースペクトル密度
・試験時間
・振動方向
動画
包装貨物の振動試験実施の手順包装貨物の固定方法(振動試験)
関連装置
関連テクニカルシート
・大型貨物用振動試験機(2015年)
・振動試験の精度向上のための技術的課題~ランダム振動をガウス型から非ガウス型へ~ (2008年)
・次世代振動試験(2007年)
・包装貨物用振動試験装置(2005年)
・包装貨物に対する振動試験の現状と課題(2004年)
跳ね上がり振動試験
跳ね上がり振動試験は車両に固定されずに輸送され、貨物の飛び跳ねが想定される場合に振動試験に加えて実施されます。
そのため、貨物はテーブルに固定しません。図4のように落下防止の枠のみを用いて試験を実施します。
JIS Z0200:2023においては振動試験と同様にランダム振動試験で実施されますが、パワースペクトル密度は異なります。
飛び跳ねによる繰り返し衝撃を与える試験のため、垂直方向のみ実施されます。
図4 跳ね上がり振動試験
試験実施に必要な情報
試験の実施には以下の情報が必要です。
・試験体の大きさ、重さ
・試験体の置く向き
・パワースペクトル密度
・試験時間
・振動方向:垂直のみ