地方独立行政法人大阪産業技術研究所
理事長
この度、地方独立行政法人大阪産業技術研究所の理事長として着任いたしました小林哲彦です。これまで私は国立研究開発法人産業技術総合研究所におきまして、材料開発やエネルギー・環境技術の研究およびマネージメントに携わってまいりました。
大阪産業技術研究所は長い歴史を持ち、地域の産業発展のために努力を続けて来ております。平成29年4月には、旧地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所と旧地方独立行政法人大阪市立工業研究所との新設合併を行い、現在の組織体制となりました。この相補的な組織の強化により、スーパー公設試を目指しつつ、地域産業の技術的パートナーとしての新展開を図っております。
このような我が国有数の公設試の理事長を拝命することとなり、身の引き締まる思いです。これまでの研究所の「強み」を継承しつつも、さらなる発展を目指すのが私の役割と考えております。具体的には、統合による「相乗効果/シナジー」を引き出すことであり、それが利用者の皆様から見た新たな魅力に繋がるのではないでしょうか。さらには、脱炭素をはじめとする急速な環境配慮への対応や、新型コロナウイルスの感染拡大を契機に急速に進むサプライチェーンの再構築、DX化など、これまで以上に激しく社会が変化しつつあります。利用者の皆様のニーズを先取りできるよう努めることも極めて重要と考えております。
2025年大阪・関西万博を間近に控えた時期でもあることも留意しつつ、利用者の皆様からこれまで以上に「あって良かった」と言っていただける研究所を目指して行く所存です。生まれ育った大阪、関西の産業発展にお役に立てることができれば、この上ない幸せです。何卒、ご支援ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
令和3年4月1日
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