地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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蓄積疲労振動試験システム

※H19.11.26(月) 共同開発企業IMV㈱より発売開始(K2 Fatigue)
※名称等は開発当時のものです。

システム概要

振動試験に合格したのに市場で破損事故(クレーム)が発生してしまったという経験をお持ちの試験担当者は多いと思います。また逆に、クレームはないが、試験が厳し過ぎるのではないかとお思いの試験担当者も多いのではないかと思います。
 このような事例を削減し、かつ、現場での使いやすさを追求することにより、これまでの振動試験の概念を大きく変えた「蓄積疲労振動試験システム」(当初、次世代振動と称しておりましたが、IMV㈱より販売される名称に合わせ、今後は蓄積疲労振動試験システムと称します)を考案しIMV株式会社様と共同開発しました。本システムは、二つの新規アイデア(注1)六つのの新機能(注2)から構成されております。

(注1) 二つの新規アイデアとは... (特願2003-424895:特開2005-181195:特許4395563)

  • 応答振動に基づく試験 :

従来の振動試験方法では、入力振動の条件が規定されているものがほとんどでしたが、それでは、ガタ振動などを伴う供試品について、正しい耐久性評価はできません。 そこで、応答振動に基づく振動試験方法を考案しました。

  • 蓄積疲労を指標とした試験 :      

上記の応答波の厳しさを評価するための指標として、蓄積疲労を導入しました。 特に、ランダム振動に対する応答波の評価には蓄積疲労スペクトルという概念を考案しました。 これにより、試験の厳しさが定量的に評価できるようになります。

(注2) 六つの新機能とは... (特願2006-116890:特開2007-286016:特許4827056)

  • 複雑な輸送シナリオが表現できます
  • 段積み輸送での蓄積疲労が算出できます
  • 市場許容破損確率が導入できます
  • 試験条件の自動導出が可能です。
  • 非線形振動となる供試品の評価精度が向上します
  • 異常自動検出機能があります 

説明資料(論文、講演要旨など)

1.プレゼンテーションの要旨      第9回総合試験機器展(TEST2007)に出展!H19.4.4(Wed)-6(Fri)  
2.講演資料(印刷・編集不可)    産技研技術フォーラム              H19.4.26(Thu)     
3.論文           「蓄積疲労評価型振動試験システムの提案」 日本包装学会Vol.16 No.1 
4.講演資料(印刷・編集不可)    
  (1)蓄積疲労振動試験システムの紹介
  (2)低加速度データ取扱指針 
  (3)時間短縮の試験精度への影響
     包装技術協会関東支部 第171回輸送包装研究会 「包装試験における問題点と解決策」 講演資料 H20.4.24(Thu)

メディア紹介事例

1.日経産業新聞H19.11.6朝刊 (1面)
 
  「梱包内部揺れ再現 IMV 製品輸送の負荷算出」

2.包装タイムスH19.11.26 (4面)
   「IMV 新振動試験システムを発売 梱包内部の負荷を正確に再現」

3.日刊工業新聞H20.4.25 (31面)
   「大阪府立産技研 最適な梱包を算出 中小の物流合理化を支援」

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