日本接着学会若手交流シンポジウム2025 最優秀発表賞を受賞しました
物質・材料研究部 桑城 志帆 研究員が日本接着学会若手交流シンポジウム2025 最優秀発表賞を受賞しました
■受賞タイトル:同時重合メタクリル/ウレタンブレンドの重合誘起相分離構造の形成と光透過性
■授与日:令和7年6月29日
■発行団体:一般社団法人日本接着学会若手会
■共同研究:兵庫県立大学との共同研究
【受賞業績の概要】
桑城研究員らは、仙台国際センターで開催された日本接着学会若手交流シンポジウム2025にて、“同時重合メタクリル/ウレタンブレンドの重合誘起相分離構造の形成と光透過性”というタイトルで発表しました。
メタクリルモノマーとウレタンプレポリマーを同時に重合するプロセスを用いて、メタクリル/ウレタンポリマーブレンドを作製しました。用いるポリウレタン原料(ポリオール)の選択により、数十µmサイズのサラミ構造を有していながらもアクリル樹脂(PMMA)と同等な透明性を有するポリマーブレンドを得ることに成功しました。さらに、力が加わった際に、サラミ構造が存在することで生じる応力集中によって、破壊エネルギーを吸収するマルチプルクレーズが発生し、破壊靭性を向上させることが分かりました。
本件 お問い合わせ先
・大阪産業技術研究所 物質・材料研究部 プラスチック成形工学研究室
桑城 志帆 kuwashiro.shiho★orist.jp (★を「@」に替えてください)