プラスチック成形加工学会の若手奨励賞を受賞しました
物質・材料研究部 垰 幸作 主任研究員がプラスチック成形加工学会の若手奨励賞を受賞しました
■受賞タイトル:非晶性樹脂射出成形品の構造と物性に関する研究
■授与日:令和7年6月18日
■発行団体:一般社団法人 プラスチック成形加工学会
【受賞業績の概要】
垰主任研究員は、代表的な非晶性樹脂であるポリスチレンの射出成形品を研究対象とし、熱処理による分子配向の緩和が耐熱性と関係するという通説についてレーザーラマン分光法を用いて実験的に証明しました。さらに、長時間の熱処理ではエンタルピー緩和が耐熱性に影響を及ぼすことを見出すとともに、ポリ乳酸やポリカーボネートでも同様に耐熱性がエンタルピー緩和に依存することをつきとめ、エンタルピー緩和と耐熱性の関係が非晶部において一般性が高いことを明らかにしました。以上の研究成果により、垰主任研究員は今後のプラスチック成形加工および関連分野の発展に寄与する人材として高く評価され、若手奨励賞を受賞しました。
本件 お問い合わせ先
・大阪産業技術研究所 物質・材料研究部 プラスチック成形工学研究室
垰 幸作 tao★orist.jp (★を「@」に替えてください)