地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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【論文掲載】共同研究成果(Springer Nature社電極触媒専門誌 Electrocatalysis)

環境技術研究部 丸山純が主著者として執筆した論文が、Springer Nature社電極触媒専門誌 Electrocatalysisに掲載され、概要図が掲載号の表紙に採用されました。

〇論文題目 “Graphitic Carbon Materials with Various Nanostructures Decorated with Fe‑N‑C Catalytically Active Sites for Air Electrodes”
(Fe-N-C触媒活性サイトで修飾された種々のナノ構造を有する空気極用黒鉛質炭素材料)

〇執筆者 Jun Maruyama, Daiki Nakajima, Shohei Maruyama, Shinobu Takenaka, Hirotaka Mizuhata, Akihito Yoshida, Masayuki Kawaguchi

〇概要
亜鉛空気電池はエネルギー密度が高く、なおかつ安価で安全性の高い電池として注目されています。正極における放電反応と充電反応を促進するため触媒が必須ですが、活性が高く、なおかつ耐久性の高い材料がこれまでに見つかっておらず、実用化の妨げとなってきました。(地独)大阪産業技術研究所(略称:大阪技術研)では、耐久性と導電性の高い黒鉛質ナノ炭素材料に、Fe, N, Cが組み合わさることで触媒活性点となるFe-N-Cサイトを修飾して高活性な触媒を作製し、炭素材料のナノ構造と触媒活性の関係を調べました。その結果、比表面積や、凹面、凸面の構造が触媒活性に大きく影響を与えることが明らかになりました。この成果をまとめた論文が学術誌Electrocatalysisに掲載され、下のような図案が掲載号の表紙になっています。図案では、使用した炭素材料を活性の順番に並べ、その前にFe-N-Cサイトの模式図を配してあり、上が放電反応、下が充電反応での順番を表し、活性を雨粒と泡の数で表現しています。

概要図

掲載号:https://link.springer.com/journal/12678/volumes-and-issues/13-3

論文:https://link.springer.com/article/10.1007/s12678-022-00716-8

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