内容技術開発、製品評価
分野プラスチック
本研究所では、熱硬化性樹脂成形材料を作製し、さらに各種成形機を用いて試験片を作製することができます。たとえば、プラスチックの機能や性能を向上させるために開発した添加剤や充填剤を熱硬化性樹脂に配合した時の効果を調べたい場合、熱ロールを用いて成形材料を作製し、次に、トランスファ成形機や圧縮(プレス)成形機で試験片を作製することが可能です。
<装置の紹介>
- 熱ロール
熱硬化性樹脂に無機物、金属、有機物などを添加して溶融混練することにより、熱硬化性樹脂の成形材料を作製するための装置。
仕様;ロール寸法200mm(8インチ)、オイル循環加熱方式、最高温度150℃ - トランスファ成形機
成形材料を溶融させて、加熱した金型に圧入して熱硬化性樹脂を硬化させて成形するための装置。
仕様;最大使用注入圧力120kN、最高温度200℃ - 圧縮(プレス)成形機
加熱された金型内に熱硬化性樹脂を入れて、上下の熱盤で圧力をかけながら樹脂を溶融、硬化させて成形するための装置。
仕様;最大圧2000kN、最高温度200℃、最大熱盤サイズ630mm×720mm
<装置の紹介>
リグニンという天然物をパルプ廃液から抽出し、このリグニンを上記の熱ロールやトランスファ成形機を用いて熱硬化性樹脂と複合化させた新しいバイオマス熱硬化性プラスチックの開発に成功しました。リグニンを複合化させた熱硬化性プラスチックは、従来のものに比べ、耐熱性や電気絶縁性に優れていることを見いだしており、今後さらに研究を発展させて、電子材料をはじめとする高付加価値製品への実用化を図りたいと考えています。
詳細については、熱硬化性樹脂研究室までご相談ください。