地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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ガスクロマトグラフ(GC)を用いた分析

内容高度試験・分析、製品評価

分野有機薬品、その他

 ガスクロマトグラフ(GC)は、移動相にガスを使用し、中空構造のキャピラリーカラムの内壁にコーティングされた固定相との相互作用を利用し分離を行い検出器までの到達時間で定性、信号強度で定量を行う分析装置です。分析対象物質に応じて、適切なキャピラリーカラムとカラム温度、検出方法を選択することで最適な分析を行うことができます。分析できる物質は、分析条件化で気化することができるものです。
GCの分析例 微極性のキャピラリーカラムとFID(水素炎イオン化検出器、一般的な有機化合物の検出に適しています)を用いた炭化水素混合物の分析結果を図に示しました。このように、ピークの数から何種類の成分が入っているか、ピークの面積からどのくらい含まれているかに関する情報を得ることができます。ただし、検出器の信号強度は分析対象物や検出器の種類により信号強度が変化するため、正確な含有量を求める場合には注意が必要です。
 検出器に質量分析(MS)を用いるガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)では、さらに分子量に関する情報が得られます。また、特定質量だけの分析モードにすることでより高感度の分析も可能となります。ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)に関してはこちらをご覧ください。

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  • 三原正稔 06-6963-8051
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