ICACC2018　最優秀論文コンテスト3位

概要

再生可能エネルギーであるバイオマスのダウンドラフト型ガス化炉およびSOFCによるエネルギー変換特性を平衡論および速度論に基づき評価した。自己燃焼型炉の解析から、部分燃焼域において、原料のCO、CO2およびCH４などのC1ガス転化率はほぼ１００％に達し、還元域ではC１ガスの平衡化が進み、冷ガス効率は最大で８７％に達することを確認した。Pt/γ-Aｌ2Ｏ３触媒を用いた外部加熱型炉の解析から、原料のC1ガス化速度解析によりガス化速度を精度よく評価できることを明らかにした。外部加熱型炉とSOFCによる発電試験から、ガス化ガスによる最大出力は純水素に対して４０～７５％の値を示した。この結果は、COとH2混合ガス系におけるH2の選択酸化を想定した電気化学速度モデルから妥当であることを確認した。