地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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装置の仕様

当研究所の3Dスキャナ GOM(独)製 ATOS Core は、

  • センサヘッド
  • 回転テーブル
  • 制御用コンピュータ

で構成されています。

センサヘッド

ATOS Coreは、LEDプロジェクターから投影した縞状パターン光を2個のカメラで撮影して形状測定を行います。プロジェクターとカメラはセンサヘッドとして一体化されており、測定物の大きさや必要な解像度によってヘッドを使い分けます。当研究所は以下3種類のセンサヘッドを保有しています。

センサヘッド 一度に測定できる範囲 解像度
ATOS Core 80 80×60mm 焦点深度60mm 0.03mm
ATOS Core 200 200×150mm 焦点深度150mm 0.08mm
ATOS Core 300 300×230mm 焦点深度230mm 0.12mm

※測定精度に関して:センサヘッド単体の測定精度は0.01~0.03mmですが、測定物の表面性状や色調によって測定値が変わるうえ、撮影データ合成時の貼り合わせ誤差、ノイズ除去処理等でも精度が悪化します。生成した3次元ポリゴンデータの精度は、0.05~0.1mm程度を目安にしてください。

回転テーブル

測定時の作業効率を高めるため、モーターで回転するテーブルを使用します。旋回と回転が可能な2軸回転テーブルと、大型の測定物に対応する自動回転テーブルの2種類から選択できます。

テーブル 2軸回転テーブル 自動回転テーブル
外観
テーブル直径 Φ300mm Φ480mm
耐荷重 5kg 100kg
動作範囲 回転360度 傾き±115度 回転360度

制御用コンピュータ

3Dスキャナの制御や測定した3次元ポリゴンデータの編集は、Windows PC上で行います。

ATOS Professinal

3Dスキャナ制御・検査用ソフトウェア「ATOS Professional」では、測定物の3Dスキャン、測定データの3次元ポリゴンデータ(STL)化とデータ修正が行なえます。
さらに、検査機能も充実しており、寸法測定や、CADファイルとの形状比較も可能です。

Geomagic Design X

リバースエンジニアリング用ソフトウェア「Geomagic Design X」では、3次元ポリゴンデータ(STL形式)を読み込み、STEP, IGES, Parasolid等のCADデータに変換することができます。
3次元ポリゴンデータに沿う曲面をフィットさせる「自動面貼り」機能を使用して、短時間でCAD形式のデータが得られます。
また、時間と手間はかかりますが、3次元ポリゴンデータの寸法を参考にして、手動でモデリングすることも可能です。

参考:データ形式について

インフォメーション

依頼試験、技術相談、相談内容で担当部署がわからない場合など、下記相談窓口へお尋ねください。

本部・和泉センター

(技術相談・総合受付)
0725-51-2525

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(土日祝・年末年始を除く)