地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ

加工成形研究部 主任研究員

木村貴広(平成25年入所)

(1)  今の仕事はどのような内容ですか?

私の所属する加工成形研究部は、機械加工、塑性加工、プラスチック成形加工、レーザ・電気加工などの特殊加工、また精密測定に関する技術を専門としています。その中で私は、金属積層造形(金属3Dプリンタ)に関わる業務を担当しています。金属3Dプリンタに適した材料や造形物の高機能化を実現する構造に関する研究開発のほか、企業からの依頼試験や技術相談に対応しています。

(2)  出勤から退勤までの平均的な1日の流れを教えてください。

<ある1日の例> 

9:00  出勤。メールをチェックするとともに、1日の業務内容について確認します。

9:30  金属3Dプリンタ装置の造形準備。大阪技術研には最新の金属3Dプリンタが整備されており、それらをフル活用して業務に取り組んでいます。

10:30 技術相談(来客)。金属3Dプリンタは近年注目を集めている技術分野ですので、様々な業種の企業の方々が、大阪のみならず全国から相談に来られます。

12:15 昼休み

13:00 金属3Dプリンタ装置を用いた造形をスタート。造形の様子を確認しながら、問題があれば対処します。特にトラブルが起こらなければ、昼夜問わず自動的に造形が進行していきます。

14:30 金属3Dプリンタで作製した造形物の評価(例:SEM、EPMA、EBSDなどの機器による材料分析や引張試験などの特性評価)。所内にある多種多様な分析機器や評価装置を駆使して、造形物の特性を明らかにします。

17:00 実験データの整理、翌日の業務内容の確認など。

17:30 帰宅

(3)  大阪技術研のここが好き! 大阪技術研だから出来る仕事とは?

私の担当している金属3Dプリンタには、設計、材料、加工、計測など様々な技術が関係しており、機械工学、材料工学、計測工学など広範な知識を総動員する必要があります。大阪技術研には様々な分野の専門家が揃っており、各分野の横の繋がりも強いため、金属3Dプリンタの多分野に渡る課題に対応するための協力体制を構築することができます。このことは、スムーズな課題解決はもちろん、自らの知見やスキルの拡大に繋がります。また、研究テーマを設定する際にも、自身の専門分野に限ることなく幅広い視点でテーマを構築できるため、総合的な大型研究プロジェクトや実用化に直結するような研究を立ち上げることも可能です。

(4)  入所後、一番思い出に残っている出来事を教えてください。

研究の成果を海外の国際会議で発表したことです。大阪技術研では、研究成果を積極的に外部に発信することを推奨しています。国際会議でのプレゼンテーションや各国の研究者とのディスカッションを通じて、研究者・技術者としてのスキルを向上できただけでなく、日常業務では得られない貴重な経験が得られました。その後も、引き続き論文投稿や学会での発表を継続したことで、社会人ドクターとして学位の取得に繋げることができました。

(5)  大阪技術研職員を目指す方へひとこと。

大阪技術研は公設試験研究機関として、企業の技術課題の解決に尽力するとともに、研究成果を実用化し、社会に還元する役割を担っています。そのため、研究開発や技術支援により、産業界の幅広い分野に貢献できることから、その分やりがいを感じることができます。自らの専門技術で産業界に広く貢献したい、これからのものづくりの技術を支えていきたいと考えている皆様の応募をお待ちしています。

 

 

先輩職員からのメッセージ

加工成形研究部 主任研究員

四宮徳章(平成21年入所)

(1)  今の仕事はどのような内容ですか?

私は塑性加工(主に、鍛造・プレス・CAE)に関わる仕事を担当しています。金属製部品の鍛造およびプレス加工時の成形性評価に関する技術相談や、プレス機および塑性加工CAEなどの機器利用の対応、塑性加工に関する受託研究を行っています。

(2)  出勤から退勤までの平均的な1日の流れを教えてください。

<ある1日の例> 

         出勤後、サーボプレス機、深絞り試験機の運転立ち上げ作業。

9:00  サーボプレス機を機器利用されるお客様が来所。運転方法の説明や金型交換作業の立会い。

9:15  お客様が技術相談に来所。熱間鍛造に関する金型設計についての相談。その他、CAEやプレス加工などさまざまな内容でお客様が相談に来られます。

10:00  簡易受託研究業務。お客様が開発された新材料の深絞り試験。お客様も立会いの上、実施しました。

12:15  昼休み

13:00  前日におこなった簡易受託研究(熱間鍛造シミュレーション)について、お客様への報告資料の作成。

15:00  お客様が技術相談に来所。深絞り性評価についての技術相談。お客様が求めるものをじっくりとヒアリングし、それに適した装置および試験方法を提案しました。お客様の工場に出向いて相談を受けることもあります。

17:00  機器利用された装置の片付け。メールでお客様から相談いただいた内容についての文献収集。

17:30  帰宅

別の日では、企業様との共同研究や独自に立ち上げた研究を一日中取り組むこともあります。

(3)  大阪技術研のここが好き! 大阪技術研だから出来る仕事とは?

塑性加工は歴史ある技術ですが、目新しさがないためか大学では授業や研究室が激減しています。しかし、ものづくりには欠かせない技術であり、お客様からの相談も多いです。大阪技術研では、このようなものづくり基盤技術分野がたくさん残っており、ものづくり現場での課題を日々相談いただいています。「相談するところがなくて困っていたけれど、大阪技術研で相談できてよかった」と言っていただけた時にやりがいを感じます。

また、大阪技術研では、熱意があれば専門の分野をどんどんと広げていくこともできます。それを止める上司はいません。お客様のニーズがあるけれど、それに対応できる分野が大阪技術研にない場合、自分でその分野を切り開いていくこともできます。

(4)  入所後、一番思い出に残っている出来事を教えてください。

失敗談ですが、1日に多くのスケジュールを詰め込みすぎたため、お客様への対応が十分出来なかったことがありました。事前の電話相談で十分にヒアリングできておらず、来所された当日、想定外の試験を申し込まれたことが原因でした。多くのお客様が大阪技術研を頼って来られます。できるだけ多くのお客様のご要望に対応するためには段取りが重要です。今では事前のヒアリングをきっちりして、当日のスケジュールをうまく組むことで、一日に多くのお客様を対応できています。

(5)  大阪技術研職員を目指す方へひとこと。

専門性を高めることはもちろんですが、それに執着し専門分野を狭くすることはお客様にとっては不利益もあります。専門分野のストライクゾーンを外れた課題に対しても、チャレンジ精神を持って取り組むことで専門性を広げ、お客様から頼りにされる研究員になって欲しいと思います。今回募集の分野が現在の専門分野でない方でも、新しいことにどんどんチャレンジできる情熱があれば、ぜひ一緒に働きましょう! 

 

 

先輩職員からのメッセージ

金属表面処理研究部 主任研究員

斉藤 誠(平成26年入所)

(1)  今の仕事はどのような内容ですか?

私の所属する金属表面処理研究部は、めっき・スパッタリング・溶射などの表面処理技術、腐食防食・二次電池などの電気化学技術、金属の成分分析の3つの技術領域をサポートしています。私は二次電池材料の研究開発業務に従事しており、現在、金属空気二次電池の触媒開発に取り組んでいます。また、電池の評価に関連した技術相談にも対応しています。

(2)  出勤から退勤までの平均的な1日の流れを教えてください。

<ある1日の例>

9:00  出勤後、1日の予定業務を確認します。突発的に顧客から相談が入ることもあるので、計画的に仕事を進められるように整理します。

9:15  朝礼、連絡事項や同僚の動静を共有します。

9:30  新規購入希望装置の提案書類を作成します。入所2年目でも自分が担当する技術領域については、上司先輩と相談しながら装置の導入計画を立案します。

12:15 昼休み。同期の研究員たちと食堂で過ごします。何気ない会話から、問題解決の糸口が見つかることもあります。

13:00 技術相談のアポイントに備えて過去の相談内容の確認や、同席する研究員と事前の情報共有を行います。

14:00 技術相談のお客様が来所。この日は電子・機械システム研究部の研究員たちと相談に対応しました。幅広い技術領域の研究員が力を合わせてお客様の課題解決に取り組むのが大阪技術研の魅力です。

16:00 実験。この日は触媒の合成を行いました。合成した触媒はX線回折測定などの分析にかけます。汎用的な分析装置についてはほぼ網羅されており、研究員が自ら操作します。習熟が必要な分析については、専門の研究員にお願いすることもあります.

17:30 実験の後片付け、翌日の業務整理を行って帰宅します。

(3)  大阪技術研のここが好き! 大阪技術研だから出来る仕事とは?

大阪技術研の一番の魅力として「風通しのよさ」があります.私の専門は化学ですが、日常的に機械や金属、電気電子などの研究員と協力して研究、来所相談にあたっています。自分の専門分野だけではなかなか解決できない課題も、他分野の研究員と力を合わせることで解決の道筋が見えることも多々あります。このような、総合力を活かした仕事の進め方は、多分野の研究員が在籍する大阪技術研ならではと思います。

(4)  入所後、一番思い出に残っている出来事を教えてください。

入所して約半年後に現地相談(企業の製造現場などを直接訪れ、現地で技術相談・指導を行うサービス)に同行しました。腐食分野担当の先輩識員が、ものづくり現場の問題点を速やかに見つけ出し、現場でも簡便に出来る対処法を指導されているのが印象的でした。ものづくりの現場では教科書どおりに行かないことも多々ありますが、理論を現場の問題に落とし込んで解決する応用力の必要性を強く感じました。

(5)  大阪技術研職員を目指す方へひとこと。

大阪技術研には多岐にわたる技術相談が寄せられ、複数の専門研究員が協力して課題解決にあたります。そのため、入所した直後でも担当分野の専門家として課題解決に加わることもあります。責任は大きいですが、日々学びながら仕事を進めることのできる職場です。


 

先輩職員からのメッセージ

金属表面処理研究部 研究員

佐谷真那実(平成25年入所)

(1)  今の仕事はどのような内容ですか?

私は金属の腐食・防食に関わる仕事を担当しています。金属製品が腐食した原因およびその対策方法に関する技術相談に対応しています。また、必要に応じて各種分析装置を用いた腐食原因の解析を行います。

(2)  出勤から退勤までの平均的な1日の流れを教えてください。

<ある1日の例>

9:00  出勤後、研究部内で朝礼を行い、連絡事項や同僚の動静を共有。

9:10  腐食試験装置の運転作業。(例:ガス腐食試験など)

9:20  メールチェック、1日のスケジュールの確認。

9:30  技術相談。(例:電話、メール、来所など)特に電話は多いときは1日5~6件は入ります。電話後すぐに来所されることもあるので、スケジュール調整は大切です。

12:15 昼休み。同期の研究員や他研究部の研究員と交流できる時間です。

13:00 自分の研究テーマに関する実験。(例:防錆処理を行うための金属試料作製など)スケジュール調整を行い、研究の作業を行うためのまとまった時間を確保できるようにします。

15:00 機器分析。(例:SEM-EDXによる腐食物の腐食原因調査など)技術相談による聞き取り内容によって適切な分析装置を使用して、腐食原因因子を調査します。

17:00 技術相談内容のまとめ、実験データ整理、翌日の業務内容確認、腐食試験装置の停止作業など。

17:30 帰宅

(3)  大阪技術研のここが好き! 大阪技術研だから出来る仕事とは?

企業のものづくりの現場に近い場所で仕事をすることで、ダイレクトに企業の方の声を聞くことができることです。私が担当している金属の腐食という現象は、その原因が製造工程などの作業現場にあることが多いです。そのため、腐食原因調査のために、相談会社に出向き、現場での状況を確認することがあります。企業の現場で直接聞き取りを行うことで、より詳しく状況を把握することができ、腐食トラブルに対する解決提案を適切に行うことができます。その結果、腐食トラブルが解決したという喜びの声を直接いただけることも多いです。また、自身の研究テーマ設定時には、企業からのニーズを反映することでより実用的な研究に取り組むことができます。企業との共同研究では製造ラインなどを確認しながら実験することで、より早く実用化につなげていくことができます。

(4)  入所後、一番思い出に残っている出来事を教えてください。

入所して1年目に腐食に関する相談を受けた企業と共同研究を行うことになり、その研究成果が実用化されたことです。先輩職員と一緒に受けた腐食に関する相談の対策として、防食処理を行うことになりました。先輩職員と一緒に、防食処理の条件やその効果の検証などを行い、見出した処理条件を元に製造ラインでのスケールアップ実験を経て、実用化が行われました。相談を受けてから実用化されるまでの期間はわずか1年たらずであり、そのスピード感に非常に驚かされました。また、専門分野が化学であった私にとって、金属の腐食・防食に関する知識がほとんどない状態での仕事だったので、非常に印象に残っています。

(5)  大阪技術研職員を目指す方へひとこと。

当所には加工、金属、電気、電子、高分子、バイオなど多種多様な分野の専門職員が在籍しています。自分の専門知識だけでは解決できない課題があっても、他の専門職員と一緒に仕事を行うことで、解決策の一端を見出すことがあります。このため、全く異なる専門職員と一緒に支援業務を行う機会が非常に多い職場です。また、自分の専門性を高めるためのセミナーや講習会に積極的に参加することができる職場環境だと思います。ものづくりに関わる社会貢献をしたいと考えている方、いろんな分野の人と一緒に仕事をしたいと考えている方、自分の専門性を高めたいと考えている方はぜひ私たちと一緒に働いてみませんか?お待ちしています。

 

 

先輩職員からのメッセージ

電子・機械システム研究部 研究員

赤井亮太(平成28年入所)

(1)  今の仕事はどのような内容ですか?

私は、お客様のアイデアを具体化する設計・試作支援に関わる仕事を担当しております。お客様が抱える設計・試作に関する技術的な課題に対し、3次元プリンタなどのデジタルデータを基盤としたものづくり技術を使った支援を行っています。また、研究業務では、将来的に直面するであろう人手不足に対応することを目指したロボットの動作教示に関する研究を進めています。

(2)  出勤から退勤までの平均的な1日の流れを教えてください。

<ある1日の例>

9:00   出勤。メールの確認、および、1日の業務内容について確認。

9:30   ミーティング。連絡事項の共有、および、各研究員の業務の進捗について報告を聞く。他の研究員の研究が自分の抱えている問題を解決する糸口になることも。

11:00  研究業務。ロボットの動作シミュレーションプログラムの構築。

12:15 昼休み

13:00 お客様と研究に関する打ち合わせ。

14:00 お客様と打ち合わせた内容をもとに、同僚と今後の研究方針について議論。

15:00 研究業務。ロボットの動作シミュレーションの実行と結果の検証。

17:30 本日の業務の振り返りと翌日の業務の整理後、退勤。

(3)  大阪技術研のここが好き! 大阪技術研だから出来る仕事とは?

お客様として様々な技術者の方が大阪技術研に来られます。そのような方と意見交換しながら仕事することは、厳しさもありますがやりがいも大きく、自分の技術が社会に役立っている実感を得られます。また、その意見交換を通じて企業の皆様の研究へのニーズを知ることができるため、企業の皆様にとって役立つ研究を立案、遂行しやすい環境にあると思います。

(4)  入所後、一番思い出に残っている出来事を教えてください。

大阪技術研では、多様な分野の研究員が協力して研究課題に取り組むことがあります。私はある研究課題において実験装置の設計と製作を担当しました。他の分野の研究員と意見を交換しながらの装置設計に難しさを感じていました。しかし、製作した実験装置を用いた実験で良い結果が出たときには、嬉しさとともに意見交換の重要性を感じました。

(5)  大阪技術研職員を目指す方へひとこと。

大阪技術研に寄せられるお客様の技術的な課題は多岐に渡ります。お客様は、それらの問題を解決するべく、大阪技術研の持つ知を頼って来られます。そのことから、私は「自分が持つ知識・技術によってお客様に価値を提供している。」という意識を高く持つことが研究員には求められていると考えています。

 

 

先輩職員からのメッセージ

応用材料化学研究部 研究員

園村浩介(平成25年入所)

(1)  今の仕事はどのような内容ですか?

セラミック工学システム研究室に所属しております。セラミックス分野を担当し、セラミックス材料に関する技術相談、材料開発支援、業界団体支援ならびに研究開発に取り組んでいます。現在の研究テーマは全固体電池の要素研究ならびにセラミックスの接合プロセスの開発に取り組んでいます。

(2)  出勤から退勤までの平均的な1日の流れを教えてください。

<ある1日の例>

9:15  時差出勤制度を利用しています。1日の予定の確認、メールチェックを行います。

9:30 装置利用の対応。本日の利用者様はリピータであることから、詳細な操作説明は不要です。装置の立ち上げの後、測定試料の確認を行います。

10:00 昨日接合を実施した試料の微細構造解析を実施するための試料調整を行います。装置利用のトラブルにもすぐに対応出来るよう、お客様の近くで実施可能な研究業務を選択します。

12:15 昼食。同期の研究員とたわいない会話を楽しみ、午後の業務に向けて英気を養います。

13:00 装置使用の後片付け。

13:30 研究業務。負極用原料の調整が完了したため、全固体電池セルへの組み込みと、充放電特性の評価を行います。

16:00 支援団体業務。ニューセラミックス懇話会の事務局業務のうち、行事・会誌企画委員会を担当しています。本日は、現在企画中のセミナーの講師候補の調査を行い、次回の委員会資料を作成します。セミナーが成功するかの重要なデータです。また、この様な調査を通じて、現在の技術動向を把握出来るメリットがあります。

17:00 この間にお客様より分析依頼の電話がありました。依頼内容の確認し、後日詳細な聞き取りを行うため、御来所をお願いしました。

17:45 残務整理の後、帰宅。

(3)  大阪技術研のここが好き! 大阪技術研だから出来る仕事とは?

技術相談、依頼試験、団体支援や研究業務など、研究所のいろいろな業務を通じて自分が携わる分野の有用な情報に触れることが出来ます。これらの情報をもとにして誰よりもいち早く研究テーマの設定が可能です。所内にはこの様な研究員がたくさんおり、違った視点よりのアドバイスがもらえます。頑張れば自分の技術分野で一番の研究者になることも夢ではありません。

(4)  入所後、一番思い出に残っている出来事を教えてください。

最近、金属とセラミックスとの接合を行った際、用いたプロセスでは世界で初めて金属中の合金元素の1つが濃縮していることを見いだしました。すぐに論文化すると共に、この現象を実際の接合に応用出来ないか検討しているところです。

(5)  大阪技術研職員を目指す方へひとこと。

入所前、研究所というと、”不夜城”とのイメージを抱いていたのですが、実際に入所してみるときちんと業務管理がなされ、しかもある程度までは研究員自身の裁量に任されています。この様な環境のもと、共に切磋琢磨し合いつつ、”その分野での困り事は大阪技術研の○○研究員に相談しろ”と言ってもらえる研究者を目指しましょう。

 

 

先輩職員からのメッセージ

高分子機能材料研究部 研究員

山下怜子(平成24年入所)

(1)  今の仕事はどのような内容ですか?

主に『ニオイ」に関わる仕事を担当しています。試料に含まれるニオイ成分やクレーム品の異臭の原因となるニオイ物質について、物質名やニオイの質等を、様々な分析装置を用い明らかにします。また、各種消臭・脱臭製品の性能評価業務も行っています。研究業務では、ニオイ物質と反応し色彩が変化する色素の開発を進めています。

(2)  出勤から退勤までの平均的な1日の流れを教えてください。

<ある1日の例>

9:00   出勤、メールのチェック,1日のスケジュールの確認etc.

10:00 お客様との技術相談。お客様のニーズを毒き出し、その上で耀決策を提案します。

11:30 依頼試験(消臭脱臭性能評価試験)を行います。お客様によって条件が異なる(臭気ガスの種類、○時間の臭気ガス減少率を評価、等)ため、諸条件およびスケジュールを確認しながら行う事が大切です。

12:15 昼休み

13:00 研究業務を行います。合成した色素について、性能を評価します。

15:30 依頼試験の測定時間となったので、測定を行います。測定結果を基に、報告書を作成します。

16:30 研究業務にて得られた結果について、データの整理を行います。

17:30 残務整理の後、帰宅。

(3)  大阪技術研のここが好き! 大阪技術研だから出来る仕事とは?

第三者の立場として、さまざまな企業に関わることができるのが一番の魅力だと思います。また、各職員の専門性が非常に高く、横のつながりも強いため、ひとつの問題を解決するために他の職員とタッグを組んで問題解決に取り組みやすい環境があるところも良い点だと思います。直接お客様とお話しする機会も多く、お客様からの反応がダイレクトに返ってくるため、感謝の言葉等をいただいたときは、とてもやりがいを感じます。研究に関しても、自分のアイデアを実現するための知識等を得られる環境が充実しています。また、お客様のニーズ等を研究に反映させられる点も、大阪技術研だからできる事だと思います。

(4)  入所後、一番思い出に残っている出来事を教えてください。

研究において、合成した色素の評価結果について、予想していたものと違う結果が出たことです。なぜその現象が起きるのかを解明する過程で、それを行うための手法を試行錯誤していくことで、自分自身の知識や技術を深めるきっかけにもなりました。その後、研究の過程で得た知見を活かし、お客様の課題解決に貢献することもできました。

(5)  大阪技術研職員を目指す方へひとこと。

自分が学んできた専門分野を社会に活かしたいと思っている方、人と関わることが好きで、「人に(社会に)貢献できる研究者」になりたいと思っている方にはぴったりの職場だと思います。

 

 

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