地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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高分子機能材料研究部 Sさん

      
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高分子機能材料研究部 Sさんからのメッセージ

私は大学院修士課程を卒業後、新卒で大阪技術研に入所しました。研究室では、においを感知するバイオセンサの開発に取り組み、ちょうど所属研究室と大阪技術研が共同研究を行っていました。大阪技術研の研究職採用は毎年すべての技術分野で募集があるわけではありません。しかし、偶然にも私の卒業と同じタイミングでにおい分野の採用があり、ご縁を感じて応募を決めました。最終的には、「自分の専門性が活かせる分野への配属が決まっている」「多くの企業と直接関わる対外的な仕事も多い」「転勤がなく、女性が働き続けるための制度が整っている」などが入所の決め手になりました。

支援業務では、においに関する技術相談、消臭・芳香製品の性能評価や開発、異臭分析など、多岐にわたる業務を行っています。支援業務で大切なのは、お客様の困りごとを正しく把握し、課題解決に向けて最適な試験条件を考え、提案することです。入所したての頃は、技術的なメールをお客様に送る時に上司に全て確認をとっていましたが、現在3年目になり1人で対応できることが少しずつ増えてきて、成長を感じています。突然の来所相談や電話相談は難易度が高いですが、うまく対応できたときには大きな達成感を感じます。におい分野に関する知識を更につけて、専門家としてお客様に頼りにしていただけるようになりたいです。

研究業務では、廃棄物の有効活用を目的とした消臭剤の開発に取り組みました。研究所内の多くの人に助けていただきながら2件の学会発表まで纏めていきました。現在は、室内空気質を評価する研究プロジェクトを複数メンバーで進めているところです。具体的には、ガスセンサを用いてにおいの空間分布を計測することを試みています。難しいテーマですが、数年後に多くの企業に活用してもらうことを目標に取り組んでいます。

様々な業界、職種の人と関わることができるところです。学生時代は食品・日用品・化粧品メーカーの研究職も考えていました。しかし、大阪技術研に入所したことで、それらすべての業界の方々と『におい・香り』をキーワードに技術的に関わる機会を得ました。第三者の立場だからこそ見えてくる共通の課題があり、それを自身の研究に活かせる点も魅力です。また、学会に参加したり、企業との共同研究で出張に行ったり、積極性次第で行動範囲をどんどん広げることができるところも魅力だと思います。

学生時代は生物を専攻して細胞を培養していましたが、大阪技術研に入所してからはGC-MSなどの分析装置を扱い支援業務を行っています。そして現在の研究業務では、センサに関する電気化学的な知識が必要になってきています。すべて『におい』に関連しているものの、入所後に専門性の幅が大きく広がるのを実感しています。大阪技術研の業務内容に興味を持ち、少しでも募集分野と重なるところがあれば、まずは応募してみてください!

業務の様子1 業務の様子2

ある1日のスケジュール

  • 9:00
    出勤

    1日の予定業務の確認、メールチェック

  • 9:30
    進捗報告会

    所内メンバーと研究の進捗を共有

  • 12:15
    お昼休み

    同期と集まって持ってきたお弁当を食べる

  • 13:00
    装置使用

    におい嗅ぎGC-MSの装置使用に対応

  • 14:00
    実験

    ガスセンサの評価系構築に取り組む

  • 17:00
    技術相談

    装置使用の結果について話す

  •     
  • 17:30
    退勤

    実験結果を簡単にまとめて、明日の予定を確認

      

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インフォメーション

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本部・和泉センター・写真

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