令和6年度(第51回)繊維学会 論文賞を受賞しました
有機材料研究部 大江 猛 ファインケミカル材料研究室長、吉村 由利香 主幹研究員の研究論文が令和6年度(第51回)繊維学会 論文賞を受賞しました
■受賞タイトル:「イノシトールの酸化物を利用した羊毛の濃色着色」
(Journal of Fiber Science and Technology誌 Vol.80, No.2 p.33~40 (2024))
■授与日:令和7年6月12日
■発行団体:一般社団法人 繊維学会
【受賞業績の概要】
大江猛 ファインケミカル材料研究室長らの研究成果として学会誌に掲載されていた論文が、この度、令和6年度(第51回)繊維学会論文賞を受賞しました。
本論文は、イノシトール酸化物を用いた羊毛の濃色着色法を提案し、安全性と環境負荷の低減を両立した新規技術として高く評価されました。従来法に比べて短時間で染色を可能にすることから産業的意義が高く、染色機構の解明に向けた分子構造に基づく考察も行われています。繊維学会らしい独自性を備えた学術的価値が高い染色研究であり、貴重な成果といえます。2024年の年間総合閲覧数が最多であることから、読者からの関心も非常に高く、持続可能な社会に資する技術として、今後の発展が期待されます。
本件 お問い合わせ先
・大阪産業技術研究所 有機材料研究部 ファインケミカル材料研究室
大江 猛 tohe★orist.jp (★を「@」に替えてください)