ベストプレゼンテーション賞を受賞しました
物質・材料研究部 桑城 志帆 研究員が第73回ネットワークポリマー講演討論会 ベストプレゼンテーション賞を受賞しました
■受賞タイトル:メタクリル/ウレタンポリマーブレンドの光透過性と物理架橋形成によるソルベントクラックへの効果
■授与日:令和6年11月22日
■発行団体:合成樹脂工業協会
■共同研究:兵庫県立大学との共同研究
【受賞業績の概要】
桑城研究員らは、上記、討論会にて、メタクリル/ウレタンポリマーブレンドの光透過性と物理架橋形成によるソルベントクラック抑制効果について発表しました。
メタクリルモノマーとウレタンプレポリマーを同時に重合するプロセスを用いて、メタクリル/ウレタンポリマーブレンドを作製しました。用いるポリウレタン原料(ポリオール)の選択により、数十µmサイズのサラミ構造を有していながらもアクリル樹脂(PMMA)と同等な透明性を有するポリマーブレンドを得ることに成功しました。さらに、サラミ構造がメタクリルマトリックスの分子鎖を拘束し、溶剤付着によるき裂(ソルベントクラック)の発生・進展抑制に効果を与えることを明らかにしました。ソルベントクラックの抑制およびクラックの進展メカニズムの解明は、長寿命ポリマー材料の設計や開発に寄与することが期待されます。
本件 お問い合わせ先
・大阪産業技術研究所 物質・材料研究部 プラスチック成形工学研究室
桑城 志帆 kuwashiro.shiho★orist.jp (★を「@」に替えてください)