合成樹脂工業協会 学術賞を受賞しました
物質・材料研究部 平野 寛 研究部長が合成樹脂工業協会 学術賞を受賞しました。
■受賞タイトル: 異種材料間の界面密着性の向上に関する研究
■授与日:令和6年10月24日
■発行団体:合成樹脂工業協会
【受賞業績の概要】
エレクトロニクス分野で進む小型化・高集積化や通信速度の高速化に伴い、様々な面で要求が高度化しており、樹脂に対しては、接着性に乏しい金属やフィラーとの界面密着性、放熱性などの向上が求められている。
受賞者は、2000年頃から硫黄や窒素を主鎖に含む熱可塑性のポリマーを合成し銅への接着性を向上させると共に、これらを改質用ポリマーとして、また共重合可能なモノマーとして少量を添加することにより樹脂硬化物の銅やフィラーへの顕著な接着性向上を達成した。さらに脆さの改善にも成功し、さらに硬化反応速度の向上や線膨張率の低減などの効果が得られるケースも見い出した。その他、高熱伝導性フィラーの表面処理や表面修飾により、樹脂との密着性を高め、複合化した硬化物特性の向上の成果や表面修飾状態の解析法についても公表してきた。これらの業績が高く評価され、受賞するに至った。
本件 お問い合わせ先
・大阪産業技術研究所 物質・材料研究部
平野 寛 hirano.hiroshi★orist.jp (★を「@」に替えてください)