ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)を用いた分析
内容高度試験・分析
分野有機薬品、その他
ガスクロマトグラフ(GC)(ガスクロマトグラフ(GC)に関してはこちらをご覧ください)の検出器として質量分析計を用いた装置です。これにより分離すると同時に各成分の分子量に関する情報を得ることができます。すなわち、GCによる分離で何種類の成分が入っているか、MSスペクトルから分子量や部分構造、信号強度から含有量に関する知見を得ることができます。
図に混合物のGC-MSスペクトルを示しました。このように、混合物の分離と同時に分子構造に関する知見も得ることができます。
質量分析計では、様々な方法を用いて分析対象物をイオン化して分析しますが、GC-MSにおいては、EI(電子イオン化法)がよく用いられます。この方法で分析できる物質は、分析条件化で気化しかつ、イオン化することができるものです。
さらに、検出器の質量分析計をSIM(Selected Ion Monitoring)モードで分析すると、分析対象が特定質量のイオンだけに限定されるため、より高感度の分析が可能となります。これにより、従来よりも微量成分の検出が可能となります。