内容技術開発
分野無機材料
直径がナノメートル(100万分の1ミリメートル)の大きさの金ナノ粒子は、あざやかな赤色に発色するため、高級ガラスの着色に用いられています。また、金と銀が原子レベルで均一に混ざり合った金-銀合金ナノ粒子は、その組成によって黄からオレンジ、赤へと連続的に色が変化するので、微妙な色合いを調整するのに有効です。しかし、これまでそのような均一な金-銀合金ナノ粒子の効率的な合成法がありませんでした。
本研究室では、金属錯体をアミン還元することで、これまで困難であった均一な組成の金‐銀合金ナノ粒子を合成することに成功しました。得られた合金ナノ粒子は、組成による色調変化を活かしてガラス等の装飾材料への応用が期待されます。