受賞者 | 松室 光昭・武村 守 |
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授与者 | 公益社団法人日本鋳造工学会関西支部支部長 入澤 毅 |
受賞日 | 平成29年4月25日 |
受賞対象テーマ | 粉体離型剤を用いた金属重力鋳造により薄肉鋳物製造プロセス |
金属重力鋳造は溶湯の層流充填によって鋳造欠陥が少なく、高品質の鋳物を得ることができる。一方、現状の金属重力鋳造は金型での溶湯温度の低下を防ぐために断熱性のセラミックス系塗型剤を金型表面に厚く塗りつけることが必要で薄肉鋳造品には適さない。そこで従来の塗型剤から溶湯流動性に優れる粉体離型剤へと変更するためのシステム検討を行った。さらに、最小肉厚2mmの鋳物を作製し、製品表面性状への粉体離型剤の影響、組織観察、鋳造欠陥解析、機械的性質の評価を行った。その結果、本プロセスはアルミニウム鋳物の軽量化・大型化に対応可能なプロセスであることが明らかにすることができた。