受賞者 | 細山 亮、中嶋隆勝 |
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授与者 | 日本包装学会 |
受賞日 | 平成24年7月5日 |
受賞対象テーマ | 尖度を考慮した非ガウス型ランダム振動生成法 |
包装貨物振動試験は包装貨物の安全性を事前に確認するための試験であるが、試験に 合格した貨物の破損事故、あるいは破損事故が振動試験で再現できない事例が報告されている。その理由の一つとして、実際の輸送振動は衝撃的振動を含むた め、確率分布が非ガウス分布となる傾向があるにもかかわらず、現状の振動試験ではガウス型ランダム振動が用いられている点が挙げられる。本研究ではフーリ エ解析後の位相データに着目し、地震再現法を応用して、確率分布の非ガウス性を表す統計量である尖度を制御できる非ガウス型ランダム振動生成法を構築し た。本手法により、振動試験の精度向上が見込まれるため、輸送トラブルの減少および過剰包装の適正化が期待できる。