受賞者 | 田中 努 |
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授与者 | (社)日本塑性加工学会 |
受賞日 | 平成24年1月30日 |
受賞対象テーマ | テーラードブランク材の深絞り成形性に及ぼす機械的性質の影響 |
3種類の強度の異なるアルミニウムと軟鋼を組み合わせて、4種類の 異種金属接合材と1種類の同種金属接合材を摩擦攪拌接合にて作製し、それぞれの接合材の深絞り性について調査をおこなった。継手材の引張試験では、85% 以上の接合強度を有しており良好な接合材が作製できていることがわかった。深絞り試験では、最も強度差が高い純アルミニウムと軟鋼の組み合わせで限界絞り 比1.7となり、母材より劣化していることがわかった。この接合材のカップ底部のひずみ分布を測定したところ、アルミニウム側で主ひずみ20%以上の平面 ひずみ引張が支配的になっていることがわかり、これが深絞り性の劣化に起因していることが示唆された。