受賞者 | 喜多幸司、赤井智幸、西村正樹 |
---|---|
授与者 | 社団法人日本繊維機械学会 |
受賞日 | 平成21年5月22日 |
受賞対象テーマ | カーボンナノチューブ製糸技術 |
本技術は、化学気相成長法によってシリコン基板上に高密度かつ垂直 配向に合成したカーボンナノチューブ(直径10~20 nm、長さ150~200 μm)の配列体から直接、機械的にカーボンナノチューブを紡ぎ出し、均斉なカーボンナノチューブ糸を連続製糸する技術である。 本技術の根幹は「カーボンナノチューブ糸連続製造装置」にあり、これには、糸端緒作製技術、連続製糸技術、糸切れ検知技術といった要素技術が組み込まれて いる。加えて、周辺技術として均斉な糸を作るための糸径制御技術、糸の高密度化技術も同時に開発した。それらを駆使することで、カーボンナノチューブのみ を構成要素とする、均斉かつ世界最細レベル(直径1 μm以下;最小0.8 μm)の超極細線状炭素材料を実現し、また、その製造を可能とする基礎技術を確立した。