受賞者 | 水越 朋之 |
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授与者 | 社団法人日本熱処理技術協会 |
受賞日 | 平成20年5月29日 |
受賞対象テーマ | 鋼の浸炭熱処理に関する研究、他 |
Fe-Cr-Ni-Al系耐熱合金の開発に関する研究に取り組み、 Fe-Cr-Alと同等の耐酸化性を有し、かつ機械的性質に優れたオーステナイト系の新しい鉄基合金を見出し、合金の高温における機械的性質について多く の知見を得て、これに関する特許を取得した。 その後、イオンプレーティング法によるチタン窒化物皮膜に関する研究に参画した。また、国立大阪南病院整形 外科と共同で金属製人工股関節の評価研究に取り組み、摩擦摩耗特性を評価するための振り子型試験機を考案、製作し、得られた知見をバイオマテリアル学会に 報告した。その後、流動層法によるニッケルおよびニッケル基合金のほう化処理に関する研究に参画した。平成11年から鋼の浸炭熱処理に関する研究をスター とさせ、主としてガス浸炭制御に関わる課題に取り組み、その成果を当該協会に研究報告している。その成果をもとに、CO2排出の著しい削減が可能となる新 しいガス浸炭法を開発し、現在その実用化に向けた研究に取り組んでいる。現在この研究は大阪府中核的研究事業に位置付けられ、大学、民間企業と共同で活動 を行っている。