受賞者 | 機械金属部 加工成形系 中本貴之 |
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授与者 | 社団法人日本塑性加工学会 |
受賞日 | 平成18年1月28日 |
受賞対象テーマ | 炭素鋼(S15C)粉末のレーザラピッドプロトタイピング |
金属粉末レーザラピッドプロトタイピング(RP)法は、金型や機械 部品などの試作・開発や小ロット生産分野で注目されている。しかし、プレス金型のように高強度・高硬度を要求される用途では、耐久性に問題がある。そこで 本研究では、造形物の機械特性を向上させることを目的として、鉄鋼系粉末(炭素鋼)による造形性を検討し、得られた造形物の機械的性質を評価した。その結 果、RP造形物は溶製材に比べると、延性は低いが、引張強さは、ほぼ同等、もしくはそれ以上であることが分かった。したがって、高強度化・高硬度化を実現 できる鉄鋼系粉末によるRP造形の開発指針が得られた点で、今後の発展が期待できる。