受賞者 | 機械金属部 金属材料系 橘堂 忠 (所外共同受賞者2名) |
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授与者 | (社)日本鋳造工学会 |
受賞日 | 平成16年5月24日 |
受賞対象テーマ | ステンレス球状炭化物材料 |
ステンレス溶湯に高炭素、高バナジウム量を添加し、ニッケル-マグ ネシウム合金添加により、バナジウム炭化物を球状化した新しい鋳造材料である。炭化物を球状化することにより、炭化物の体積を最小とすることで、腐食が最 も進行しやすい基地-炭化物界面を最小とすることで、耐食性を確保しつつ、炭化物の存在により耐磨耗性が発現する。また、炭化物が従来の耐磨耗性に見られ るような板状や針状でなく、球状であるため靭性も確保される特徴を有している。耐食性と耐磨耗性の両特性を有する新規鉄系材料を開発した。