受賞者 | 木谷 亮太、岩田 晋弥 (他、所外共同受賞者1名) |
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授与者 | 電気材料技術懇談会 |
受賞日 | 令和5年1月11日 |
受賞対象テーマ | エネルギー解放率に基づく電気絶縁材料劣化現象の駆動力推定 |
電気機器保全の観点から、トリー現象解明の重要性は依然高い。他方で、詳細な原理、特にトリー進展に関する確定論的で非経験的な予測手法は研究が進んでおらず、トリーによる損傷を許容するような材料評価・設計手法の構築は困難である。本発表では、機械的な力学と静電場におけるマクスウェル応力の間でのアナロジーを使い、破壊力学でき裂解析に用いる「エネルギー解放率」の、3次元電場での理論式を導いた。さらに、FEMで求めた針電極-平板間の電気トリー静電場解析の結果にこの式を適用し、経路独立性の検証および正極電位とトリー長が変化した際の計算結果の比較を行い、電気トリーの駆動力について考察した。 |