取得学位 | 博士(工学) |
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取得者 | 山口 拓人 |
取得大学 | 大阪府立大学 |
取得日 | 平成27年3月31日 |
レーザー合金化は、レーザー照射によって溶融させた基材表面に他の元素を添加し、基材とは異なる組成の合金層を形成させることで表面を高機能化する手法である。本論文では、金属表面の耐摩耕性向上を目的としてレーザー合金化プロセスによる表面硬化および硬質炭化物粒子と基材金属との複合化を試みた。その結果、適切な条件において耐摩耕性に優れた合金層の形成が可能であることを見出した。
さらに、レーザー照射部に形成される合金層の組織学的特徴と処理条件(レーザー照射条件や添加元素種別等)との関係を詳細に調査した結果、計算状態図から予測される凝固組織と合金層の組織は良い一致を示すことを見出し、レーザー合金化における組織制御の方向性を明らかにした。