取得学位 | 博士(工学) |
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取得者 | 西村 崇 |
取得大学 | 大阪府立大学 |
取得日 | 平成25年9月30日 |
燃料電池は、クリーンな発電デバイスとして注目されている。しかし、燃料電池は、白金を電極触媒として用いているため非常に高価格で、このことが普及の大きな妨げとなっている。燃料電池を広く普及させるためには、白金使用量の低減が最重要課題である。
本論文では、電析技術に注目し白金使用量を大幅に低減した燃料電池用白金系ナノ粒子触媒の作製に関する研究を行った。これまでナノ粒子作製法として検討されたことのない二種類の電析技術、すなわちダブルポテンシャルステップ法および定電流電解法を用いて、表面がPtで覆われたPt合金ナノ粒子および立方体状Ptナノ粒子を作製し、それらの電気化学特性を明らかにした。さらに、各触媒の酸素還元活性に基づいて燃料電池用触媒として適用可能であることを明らかにした。