取得学位 | 博士(工学) |
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取得者 | 道山 泰宏 |
取得大学 | 関西大学 |
取得日 | 平成23年9月21日 |
一般的な時効処理条件によってβ型チタン合金のトライポロジー特 性がどのように変化するのか基礎的なデータを収集し、これまでにはなかった時効硬化型の材料の部分的な硬化(表面のみ時効硬化させて厚い硬化層を得る処 理)ができる新しい熱処理方法を確立させ、チタンを機械部品材料として幅広く利用できないか調査検討した。その結果、β型チタン合金のトライポロジー特性 は、時効処理によって析出するα相が深く関係するとわかった。新しい熱処理方法については、レーザを用いた加熱方法(溶体化処理)を行うことで、時効硬化 速度を変化させ、表面に1mm以上の時効硬化層を作ることが実現できた。この方法で作成した時効硬化層も一般的な時効硬化材と同等のトライポロジー特性で あることが確認できた。