取得学位 | 博士(工学) |
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取得者 | 森重 大樹 |
取得大学 | 大阪府立大学 |
取得日 | 平成23年3月31日 |
アルミニウム合金は、鉄鋼材料に次ぐ構造材料として自動車や航空機 等の輸送機器に使用されており、適用箇所の拡大により大幅な軽量化が期待されている。しかしながら、現状のアルミニウム合金では、鉄鋼材料に比べると絶対 強度が劣るため、信頼性の向上が求められている。合金元素に依存せず、ベースメタル自体の強化を行うには結晶粒微細化強化が最も有効な強化機構であり、強 ひずみ加工による超微細粒組織を形成させる材料プロセスが注目されている。強ひずみ加工として摩擦攪拌プロセスを適用し、各種アルミニウム材料の強化を図 ることを目的とした。その結果、強ひずみ加工による加工条件に依存しない最小結晶粒径の存在を明らかにしたと同時に、合金組成の最適化の指針を得た。