取得学位 | 博士(工学) |
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取得者 | 榮川 元雄 |
取得大学 | 大阪大学 |
取得日 | 平成22年3月23日 |
オーステナイト系ステンレス鋼は耐食性や靭性に優れた鋼であるが、 硬さが低く耐摩耗性に劣る欠点があった。低温プラズマ窒化・浸炭法はオーステナイト系ステンレス鋼の表面に耐食性と耐摩耗性を兼ね備えたS相と呼ばれる表 面層を形成することができる手法であるが、広く普及するには至っていない。本研究はS相の普及を目的とし、S相の基礎的な特性の解明に取り組んだ。その結 果、窒化層と浸炭層の相違に関して新しい知見を得ることができた。また、木造建築物における耐震補強金具締結用タッピンねじへの適用を検討し、芯部の靭性 と表面硬度、耐食性を兼ね備えた全く新しいタッピンねじを開発することができた。