取得学位 | 博士(工学) |
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取得者 | 機械金属部 金属材料系 田中 努 |
取得大学 | 大阪府立大学 |
取得日 | 平成18年3月23日 |
金属材料が飴のように伸びる現象である「超塑性」は、成形技術とし て利用されている。従来、超塑性は高い温度で現れるということが一般的であったが、近年の低コスト化・省エネの観点から低温化が求められている。そこで、 室温での超塑性について超塑性Zn-Al合金を用いて研究を行った。研究の結果、温度が変化すると材料を構成する組織の物性も変化し、それが超塑性の特性 に大きな影響を与えていることがわかった。さらに、その変化を考慮した超塑性現象を表現できる構成式および変形中の材料挙動を模式的に表した変形モデルを 提案した。この結果は、成形や合金設計を行う際の基礎的情報として活用できる。