高性能レーザー自動水準器を企業と共同で開発しました
高性能レーザー自動水準器をLBコア株式会社と共同で開発しました
レーザー自動水準器は、錘を用いた『下げ振り』に換わる計器です。レーザーの特性により、非接触・小型・軽量といった利点の他、風に対する影響も少ないため、建築現場での位置決め作業や品質検査等で使用されています。しかし、レーザー光には、スポット径と使用可能な奥行き範囲(焦点深度)の間にトレードオフの問題があります。
大阪技術研は、LBコア株式会社(大阪府泉佐野市、代表取締役 中馬 行美 氏 URL:http://lbcore.jp/)と共同でこの問題に取組みました。微細なスポット径と深い焦点深度を同時に実現するコアビーム®を開発し、10 m以上の広範囲において1 mm以下のスポット径を実現しました。さらに、スポット点の位置を自動で検出し、位置ズレ量を遠隔で確認できる無線通信システムも開発しました。
本開発は、平成29年度公募型共同開発事業(大阪技術研とLBコア株式会社にて実施)、および高度受託研究において得られた成果によるものです。
基準ビーム出射装置(拡大図:コアビームの照射例)
泉佐野商工会議所 ものづくり企業ガイドブック検討委員会より2022年1月に発行された「ものづくりガイド・匠 ver.4」にも取り上げられました。
本件 問い合わせ先
・大阪産業技術研究所 和泉センター 総合受付
・TEL:0725-51-2525