地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2023-0038

発表論文 Circuit Models of Q(t) Data and Analyses of Saturation Time Dependency on Delay Parameters
発表者名 ○木谷 亮太、岩田晋弥、津屋朋花、他
掲載誌/掲載箇所

IEEE Access
12, 39152-39165 (2024)

発表日

2024/3/29

概要


近年、海外を中心に直流送電網の拡充が指数関数的に進行しており、簡便かつ精度の高い異常検出技術が求められている。一方、直流電気設備診断技術の一つに、電流電荷積分法があげられる。しかし実験データ(Q(t)データ)の物理的解釈は難しい面があり、実験データ、電磁気学モデル、回路モデルを一つに結ぶ技術基盤の整備が求められている。本研究では、時定数による遅れを含む回路モデルを提案し、従来無視されていたQ(t)データの遅れ特性およびその見かけの回路パラメータを解析する手法を考案した。これにより、従来では困難だった、材料への電荷蓄積過渡現象の回路モデル上での表現が可能となり、同現象の飽和過程の考察ができるようになった。