発表論文 |
AZ91Dマグネシウム合金の機械的特性と析出物の体積率との関係
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発表者名 |
○岩岡 秀明、岩崎 真也、渡辺博行
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掲載誌/掲載箇所 |
軽金属 第74巻1号、pp.22-27
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発表日 |
2024/1/15
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概要
AZ91D 合金に時効処理を行なった時の硬さとヤング率の測定を行い,時効中に形成された析出物の体積率との関係について調査した。時効初期にはβ相の不連続析出が結晶粒界上で生じ、時間の経過とともにこの不連続析出が起こる領域が広がると同時に、粒内でのβ相の連続析出が起こり始めた。時効中、不連続析出領域中のβ相の体積率は変わらず硬さは一定であるのに対し、連続析出領域中の硬さはβ相の体積率とともに増加した。また、ヤング率の増加もβ相の体積率の変化に依存しており、その変化は複合則に従うことが分かった。