地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2023-0006

発表論文 Solvothermal synthesis of Li3BO3-coated graphite powder as an anode material for all-solid-state lithium batteries
発表者名 ○園村 浩介、尾﨑 友厚、長谷川 泰則、櫻井 芳昭、他
掲載誌/掲載箇所

Journal of ceramic society of Japan
Volume 131 Issue 11 Pages 877-881

発表日

2023/10/1

概要


全固体Li電池用負極材である球状黒鉛の高性能化を目的に、ソルボサーマル法にて球状黒鉛にリチウム化合物Li3BO3を被覆し、物性評価ならびに電池性能の評価を行った。SEM観察およびEPMAにより、Li3BO3が球状黒鉛表面に微細粒子や膜状にて存在し、一粒子の平均圧壊強度は被覆無しよりも高かった。また電池のサイクル試験より、100サイクル後の容量維持率も被覆無しより高かった。Li3BO3被覆により、Liイオンの挿入脱離時における黒鉛の膨張収縮によって生じる黒鉛粒子の割れや電極合材内の固体電解質からの剥がれによる容量劣化が抑制できたと考えられる。