地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

文字の大きさ

ヘッダーメニュー
メニュー

文字の大きさ

投2023-0041

発表論文 Mapping electric field components of superchiral field with photo-induced force
発表者名 ○山根 秀勝、他
掲載誌/掲載箇所

The Journal of Chemical Physics
160, 044115 (2024)

発表日

2023/12/29

概要


単一分子のキラリティの検出が分析化学や光物性物理学における究極の目標の一つである。そのためには、金属構造の近傍の超キラル場の活用は有望な方法であると考えられているが、超キラル場が分子とどのように相互作用するかは未解明である。それは、金属表面の近傍での電場ベクトルの空間構造が不明確であり、局所場を直接測定することが困難であるからである。本研究では、3次元の電場ベクトルを計算し、金属表面の直上の2次元平面内での近接場CDの全体像を明らかにした。さらに、光誘起力顕微鏡(PiFM)によって超キラル場の近接場CDの空間構造の検出手法を理論的に提案した。