地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2022-0066

発表論文 真空アーク蒸着法による立方晶窒化ホウ素膜の合成支術の検討
発表者名 上田 侑正
掲載誌/掲載箇所

月刊トライボロジー
2023年1月号(No. 425) 20-23

発表日

2023/1/15

概要


立方晶窒化ホウ素(c-BN)は、ダイヤモンドの次に硬く、耐酸化性に優れ、鉄と反応しにくい特徴を有するため、次世代の工具・金型用硬質皮膜として有望である。しかし、工具・金型のコーティング手法として一般的な真空アーク蒸着(CVA)法によるc-BN膜の合成技術は確立されていない。我々は、耐熱衝撃特性に優れた陰極材料を開発し、CVA法によるBN膜の合成を可能にした。本記事では、BN膜の特性(組成、構造、硬さ・弾性率)に及ぼす成膜パラメータ(ガス組成、アーク電流、基板バイアス電圧)の影響について解説する。