地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2022-0007

発表論文 Lithium-compound-coated graphite as an anode material for all-solid-state lithium batteries
発表者名 園村 浩介
掲載誌/掲載箇所

Solid State Ionics

発表日

2022/10/17

概要


全固体リチウム電池は350MPa以上で成型するため、活物質の黒鉛が大きく変形する。黒鉛は(002)面に垂直方向と面内方向で硬さが大きく異なるため、成型前の電極合材内の粒子の向きによって、粒子への歪の大きさが異なる。歪の大きさによってリチウムイオンの挿入・脱離のし易さに違いが生じることが示唆され、レート特性に大きな影響を及ぼす可能性がある。そこで、本研究は、黒鉛の一部への応力集中を抑制するため、ソルボサーマル法により黒鉛に酸化物を被覆し、電池特性が改善されるか否かについて検討した。