地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2022-0058

発表論文 分解性架橋剤を用いる解体性接着技術の開発
発表者名 舘 秀樹
掲載誌/掲載箇所

接着界面解析と次世代接着接合技術
第II編「接着剤の開発と次世代接着接合技術」 第2章「解体性接着剤の開発」 第6節「分解性架橋剤を用いる解体性接着技術の開発」

発表日

2022/10/16

概要


光分解性架橋剤は、光照射によって架橋点が分解される特徴を有するユニークな材料である。アクリルやウレタンなどに導入することで、光解体性を付与した架橋樹脂を簡便に作製可能であり、さらに、光照射によって劇的な物性変化を容易に引き起こすことができる。リサイクルや環境、省エネルギー、省資源、製造プロセスの高効率化などの観点から、今後、さらにニーズが高まることは自明であり、架橋、分解、重合等の特徴的な機能から解体性接着技術のみならず様々分野への応用展開が期待できる。このような光分解性架橋剤について概要を述べると共に、光分解性架橋剤を用いた架橋樹脂の光分解や光重合と光分解が可能なフォーミュレーションについて詳細に解説した。