地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2022-0003

発表論文 Effect of internal pores on fatigue properties in selective laser melted AlSi10Mg alloy
発表者名 ○平田 智丈、中本 貴之、木村 貴広
掲載誌/掲載箇所

Materials Transactions
Vol.63, No.7, pp.1013-1020 (2022)

発表日

2022/6/30

概要


レーザ積層造形により、内部空隙量の異なるAlSi10Mg合金造形体を作製し、疲労特性に及ぼす空隙の影響を調査した。造形体の引張特性においては、空隙量の増加にともない引張強さや伸びが低下した。一方、疲労特性においては空隙量により敏感で、空隙量の増加にともない著しく疲労限が低下した。この結果は、疲労き裂が内部の空隙から発生していることに起因し、そのため疲労特性のほうがより空隙量に敏感になると考えられた。しかしながら、空隙をできる限り抑制すれば、仮に空隙から疲労き裂が発生しても良好な疲労特性を示し、特に残留応力を考慮すると、展伸材と比べて同等の疲労限を示すことがわかった。