発表論文 |
発光分光分析を用いたティグ溶接中のタングステン電極周囲における発光元素の同定
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発表者名 |
○田中慶吾、他
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掲載誌/掲載箇所 |
溶接学会論文集 第39巻,第4号,248-259(2021)
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発表日 |
2021/12/28
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概要
ティグ溶接中に電極表面から生じる電極内添加物蒸気を利用した電極消耗予測を目指し,まずは溶接中の電極周囲における発光元素の同定を試みた.溶接中の酸化ランタン入りタングステン電極先端から上部周囲において,二層の白や青色に見える傘状の発光領域が観察された.発光分光分析の結果,これらはタングステン蒸気ではなくランタン蒸気による発光であることがわかった.タングステン蒸気由来の発光スペクトルが計測されなかったのは,タングステン蒸気量が比較的微量なためだと考えられた.また,上層の白い発光領域は主にランタン原子,下層の青い発光領域は主に一価ランタンイオンによる発光領域であることも明らかとなった.