地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2021-0037

発表論文 Electrical and piezoresistive properties of titanium oxycarbide thin films for high-temperature pressure sensors
発表者名 ○筧 芳治、山田義春、近藤裕佑、小栗 泰造、佐藤 和郎
掲載誌/掲載箇所

Vacuum
193 (2021) 110550

発表日

2021/8/26

概要


近年、プラントIoTにおける高温下でのプロセスパラメーター(圧力等)のリアルタイム監視を目的として、小型、安全かつ安価な高温圧力センサの実現が期待されている。本報告では、ひずみ抵抗薄膜材料として優れた耐熱性を有するTiCに注目し、酸素添加によるTiC薄膜中の結合状態の変化が電気特性およびゲージ率に与える影響について調べた。その結果、高温まで縮退的な電気伝導を示すTiCxOy薄膜が得られ、試作した3層型ひずみ抵抗薄膜(SiC/TiCxOy/SiC)を用いた圧力センサの出力は、室温~400°Cの温度範囲でスパン出力は印加圧力に比例し、温度に対してはほぼ一定になることを見出した。