地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

文字の大きさ

ヘッダーメニュー
メニュー

文字の大きさ

投2021-0019

発表論文 Non-Gaussian nature of the SDOF response to Gaussian vehicle vibrations
発表者名 ○細山 亮、津田 和城、堀口 翔伍
掲載誌/掲載箇所

日本包装学会誌
30, 4 (2021) pp. 243-260

発表日

2021/8/1

概要


本研究の目的は、実輸送から抽出されたガウス型ランダム振動と現状の振動制御器で再現したガウス型ランダム振動の等価性を検証することである。本研究では、包装品を一自由度系システムと想定し、これら2種類のガウス型ランダム振動に対する一自由度系応答から尖度を求めることで、両者の等価性について評価を行った。その結果、現状の振動制御器で再現したガウス型ランダム振動ではその一自由度系応答もガウス型ランダム振動となるのに対し、実輸送から得られたガウス型ランダム振動ではその一自由度系応答は、包装品の固有振動数によって、非ガウス型ランダム振動となることが明らかとなった。本研究結果は、振動台でのパワースペクトル密度と確率密度分布だけでは、完全にその振動の性質を把握することができず、その一自由度系応答の確率密度分布についても考慮する必要があることを示唆している。