地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2021-0020

発表論文 Enhancement method of CFRP with the non-hydrophobized cellulose nanofibers using aqueous electrodeposition solution
発表者名 ○片桐 一彰、奥村 俊彦、山口 真平、川北園美、他
掲載誌/掲載箇所

Mechanics of Advanced Materials and Structures

発表日

2021/7/1

概要


地球温暖化対策としてCO2の排出削減が重要視され、自動車や航空機の燃費向上に直結する軽量化技術が不可欠となっている。その最有力な手法の一つは、金属の炭素繊維強化樹脂(以下、CFRP)による代替であるが、CFRPの製造工程では金属の2倍以上のCO2が排出され、問題となる。セルロースナノファイバー(以下、CNF)は木材等から精製され、CO2排出量が少なく、強度も高いため、CFRPの母材樹脂に添加し、強度を向上させることで、CFRPの使用量は削減される。ただ、CNFは親水性で化学薬品を用いた疎水化が不可避で、コスト要因となるため、疎水処理を省く手法の研究を重ねてきた。本研究では、水性樹脂とCNFを混ぜ、CFRPの層間に組み込んで高強度化する手法を示した。