発表題目 |
Development of a compact DNA extraction device using imidazolium-modified silica toward on-site extraction technology |
発表者名 |
柿倉 泰明 |
発表会名 |
第7回環境DNA学会つくば大会 |
発表日 |
2024/12/2
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概要
環境 DNA 分析で一般的に用いられている前処理方法では、DNA抽出は必要な物品が多く、コンパクトさに欠け、持ち運びの面で不便さを伴う。また現地で採取した試料は実験室まで輸送して分析するのが現状である。本発表では、マイクロピペットチップに核酸吸着体を充填した前処理チップの作製、および場所を選ばず実行できる機器フリーDNA抽出方法について検討した。イミダゾリウムをシリカゲルに表面修飾し、静電相互作用によりDNAが吸着されるよう設計した核酸吸着体を作製した。これを用いて水試料中のDNAを吸着させた。吸着したDNAは、特定の組成の溶出液を用いて回収できた。吸着・溶出操作は機器フリーで、ピペッティング操作のみで完遂できた。