発表題目 |
高クロム鋳鉄溶湯のクロム濃度が超硬合金との界面反応に及ぼす影響 |
発表者名 |
○柴田 顕弘、松室 光昭、武村守、他 |
発表会名 |
鋳造工学会第184回全国講演大会 |
発表日 |
2024/10/26
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概要
超硬合金を鋳ぐるんだ高クロム鋳鉄は, 優れた耐摩耗性を示す複合材料である. 高クロム鋳鉄の注湯温度は, 超硬合金の結合相が溶融し始める温度と同等以上であるため, 両者の間で生じる界面反応は超硬合金内部にまで及ぶと考えられるものの, 未だ不明な部分がある. 本研究では, 高クロム鋳鉄のクロム濃度が界面反応に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした. クロムが存在することで超硬合金には反応層が形成され, クロム濃度が高いほど厚くなる. その一方で,超硬合金中心部の未反応層の半径が大きくなる. クロム濃度が高いほど厚くなる反応層が, 未反応層の半径減少を抑制することが分かった.