地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2024-0082

発表題目 荷台振動の簡易加速度PSD推定手法の精度検証
発表者名 ○堀口 翔伍、津田 和城、細山 亮、他
発表会名 第33回日本包装学会年次大会(論文賞受賞講演)
発表日

2024/8/29

概要


包装貨物の振動試験を実施する際には、車両の荷台振動を模擬するため、計測した加速度波形に基づいた加速度PSDを試験条件として設定する。しかし、加速度PSDを計測できる加速度ロガーは高価である、取得データ量が膨大になるといった問題から加速度波形の計測はあまり実施されておらず、規格に示された参考PSDを用いて試験する場合がほとんどである。これまでに、車両が同一であれば国内の舗装道路においてPSD形状がほぼ同じである点に着目し、短時間の加速度波形と経路全体の加速度実効値を取得することでデータ量を削減して荷台振動の加速度PSDを推定する方法を提案した。そこで本論文では、荷台振動の加速度計測を行い加速度PSDの推定精度を検証した結果、高い精度で推定できることを示した。また、計測経路により加速度実効値が異なるため、加速度実効値の計測が必要であることを示した。以上により、従来よりも簡易な構成のロガーで加速度PSDを推定可能であることを示した。