発表題目 |
エポキシ化水産油から作製したネットワークポリマーの機械特性の評価とバイオベース複合材料の作製インパクト成形での不良率の低減 |
発表者名 |
井上 陽太郎 |
発表会名 |
日本化学会第104春季年会 |
発表日 |
2024/3/19
|
概要
魚油および鯨油にエポキシ基を導入し、エポキシ化魚油およびエポキシ化鯨油を合成し、様々な酸無水物と混合加熱することにより、熱硬化性樹脂を作製した。特にエポキシ基に対し、0.65当量のメチルヘキサヒドロフタル酸無水物を架橋剤として用いると、得られた熱硬化性樹脂の破断強度は9.0MPaに達した。さらに、バイオベースエポキシ化合物であるビスフランジグリシジルエーテルを少量添加すると、破断強度は約13MPaまで向上した。また、潜在性熱酸発生剤およびエポキシ化魚油をキチンシートに含浸させ、熱プレスさせることにより、全てが海洋バイオマスからなる複合材料を作製した。