地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2023-0284

発表題目 エポキシ化水産油から作製したネットワークポリマーの機械特性の評価とバイオベース複合材料の作製インパクト成形での不良率の低減
発表者名 井上 陽太郎
発表会名 日本化学会第104春季年会
発表日

2024/3/19

概要


魚油および鯨油にエポキシ基を導入し、エポキシ化魚油およびエポキシ化鯨油を合成し、様々な酸無水物と混合加熱することにより、熱硬化性樹脂を作製した。特にエポキシ基に対し、0.65当量のメチルヘキサヒドロフタル酸無水物を架橋剤として用いると、得られた熱硬化性樹脂の破断強度は9.0MPaに達した。さらに、バイオベースエポキシ化合物であるビスフランジグリシジルエーテルを少量添加すると、破断強度は約13MPaまで向上した。また、潜在性熱酸発生剤およびエポキシ化魚油をキチンシートに含浸させ、熱プレスさせることにより、全てが海洋バイオマスからなる複合材料を作製した。