発表題目 |
解重合が可能なオキシムエーテル末端ポリフタルアルデヒドの合成とその光分解挙動 |
発表者名 |
○林 寛一、舘秀樹、他 |
発表会名 |
日本化学会第104春季年会 |
発表日 |
2024/3/19
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概要
一般に、架橋樹脂の分解は難しく、リサイクルには適していない。本研究では、架橋樹脂に誘導可能なユニットを組み込んだ解重合性ポリマのー開発を目的に、オキシムを重合開始剤として末端に導入したポリフタルアルデヒド(PPA)の重合を行い、その光分解性について調査した。このPPAのCDCl3溶液の光照射後のNMRスペクトルから、PPAの主鎖由来のピークの減少と、o-PA由来のピークの出現を確認した。さらに、この反応のUVスペクトル、NMRスペクトルおよびIRスペクトルを解析した結果、本光反応では分解生成したo-PAから、フタリドへの光異性化の進行を推察した。また、多置換PPAの結果についても報告する。