発表題目 |
イミダゾリウム修飾シリカ担体を用いた夾雑物中からの簡便なDNA抽出 |
発表者名 |
柿倉 泰明 |
発表会名 |
日本化学会第104春季年会(2024) |
発表日 |
2024/3/18
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概要
核酸検査は医療や農畜産などの分野で広く活用されていが、その前処理工程である核酸抽出に着目すると、遠心分離などの煩雑な操作を要する手法が標準的に用いられている。本発表では、シリカゲル表面にイミダゾリウムを修飾した核酸吸着体(IMS)の作製、およびこれを用いた夾雑物を含む試料からの機器フリーDNA抽出方法を検討した。チオール基を有するシリカゲルの表面に、ene-thiol反応によってビニルイミダゾリウムを修飾した。夾雑物を含むDNA試料の一例として、市販の牛乳1 mL中に大腸菌をスパイクし、90 oCで10分間加熱した液を用いた。検討の結果、IMSへのDNAの吸着とDNAの溶出を機器フリーで完遂し、溶出液を鋳型としたリアルタイムPCR検出が可能であった。